乃々と輝子の動画解説 机の下からお送りしました
輝子 や、やあ……星輝子、だよ。
乃々 もりくぼですけど……。
輝子 今日は、私たちの出番だそうだ。
乃々 どうしてもりくぼに……帰りたいんですけど……。
輝子 まあ、いいじゃないか。メインのお仕事はもう、終わってるし……。
乃々 うぅ……静かな日々は遠いぃー…。
輝子 今回は、動画のお仕事……だね。
乃々 これですけど……。
輝子 前回は、お話の元になったエピソードがあったみたいだけど……今回は、そういうのはないみたいだね。
乃々 もりくぼみたいな人が別にいたら、それはそれで驚きます。
輝子 で、将棋の話をしようか。ボノノちゃんとの対局だね。
乃々 これ、説明しようとしたら、キリがないんじゃないですか……?
輝子 そうだけど、話してばかりだったからな……。
・序盤
輝子 序盤は、普通に進んだな。
乃々 これは普通なんでしょうか……?
輝子 前回出てた菜々さんは、苦笑してたね。
乃々 『ナナでも風車は久しぶりに見ましたよ!』って……どこまで知ってるんでしょう?
輝子 それで、角を引いて……飛車を回ったのがポイントだな。
乃々 そうなんですか?
輝子 うん。こうなるとさ、後手は右玉みたい……だよね?
乃々 最初から右玉なら、先手はこの形にしませんけど……1歩交換されてますし。
輝子 ちょっと、得してるかも……と思って。最近、穴熊に右玉で勝つ将棋、多いだろ?
乃々 それは角換わりぃー…。
輝子 8筋も、居飛穴の弱点だからな。飛車と角が睨んでて、けっこう厳しいんだ。
乃々 そうですね……もりくぼも、ジリジリと上から押されました。
輝子 どこかで、端も突き捨てたかったけどな……タイミングは、難しい……。
・中盤
輝子 ボノノちゃんが仕掛けて、中盤だな。
乃々 千日手は損なので……しょうがないです。でも、簡単には決まらないぃー…。
輝子 ゴチャゴチャした戦い……こっちは、反撃する気満々だけどね。
乃々 玉から遠いところを攻めるので、効率がわるいです。継ぎ歩攻めが、地味に痛いぃー…。
輝子 穴熊だと余計に……厳しいよ。
乃々 もし、別の囲いだったら……どうするんですか?
輝子 うーん……そのとき考えるよ。中飛車は力戦も多いから、ね。
乃々 銀冠……とか?
輝子 たぶん、銀の頭を攻めると厳しいんじゃないか……?
・終盤
輝子 終盤は、動画でもボノノちゃんが説明してたな。
乃々 あれ、変化のごく一部分なんですけど……本当に多いんですけど……。
輝子 風車の終盤は、本当に難しいよ……ふふ。
乃々 難解ぃー…。
輝子 全部は無理だから、最後のアレだけ、ちゃんと説明しようか。
乃々 はい……最終盤、なんですけど
乃々 後手玉は打ち歩詰め、先手玉は必至が掛かります。
輝子 だから、私は勝ちだと読んでたわけだな。
乃々 ……でも、ここで▲7六角成という手があったんです。これ自体は大した受けになってませんけど、必至が掛かったあと……
(△2五玉以下、▲7六角成△5九飛▲8八金△7九金▲5八馬)
乃々 ▲5八馬が、王手で入ります。
輝子 王手は最優先だから……取るしかないな。△同飛成。
乃々 そこで、▲7八金と取ると……今度は、後手玉が必至になってるんです。
輝子 先手は詰まなくて、後手は▲2六銀と▲3六銀が受からないな……。
乃々 先手玉に詰みはなくて、速度が逆転。だから、終局したんですね。
輝子 私のどこが悪かったのか……これ、結構前の話になるよね?
乃々 はい。この局面、実は▲4五歩が無いと後手から△4六飛という返し技があるんです。
乃々 これで詰めろがほどけています。だから、もっと前に……
乃々 △4四玉ではなく△4五玉と逃げておくと、この変化にはなりません。
乃々ここから▲4六銀△3六玉……と進むと、▲4五歩を打たない変化になります。
輝子 つまり、▲4五歩は先手が得してたのか。20手くらい前の話だ…な。
乃々 ……もちろん、別の手順も読まないとですけど。
乃々 動画で、もりくぼの読みと進行した手順が微妙に違うのは、1歩の差が大きいです……。
輝子 お互い、変化はできるからな。難しすぎて、結論は分からないけど。
乃々 81マスの海を、ぷかぷかうかんでます……動けるのは、ほんの少しだけ。
輝子 ……乃々ちゃん、観戦記とか書けそうだな。
乃々 なんでお仕事増やそうとするんですか……むーりぃー…。
輝子 すごく駆け足で話しちゃったけど、他にもいろんな攻防があったね。
乃々 対局だけじゃなくて、お話も……いろいろありましたけど……。
輝子 あんまり、私たちがどうこう言うことじゃないかな。
乃々 どうすればいいとか、答えが出る話じゃないので……。観てくれたら、それだけで嬉しい……かも。
輝子 今回は、ここまで。お相手は、星輝子と
乃々 森久保乃々でした……バイバイ。
(了)